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最近 感銘を受けた作品

 

■朗読「艶書」山本周五郎作 NEW ! 

 山本周五郎の作品のなかで、これが彼の最高峰だと思った。下記youtubeより朗読にてご覧下さい。

 → こちらより

 

「ふたりの老女」( ヴェルマ・ウォーリス著 草思社刊)

それはある寒い厳しい冬、人々は老女ふたりをおき去りにした。そしてふたりの必死の旅がはじまった

 

(はじめより) この物語は西洋文明がやって来るはるか昔に生まれて、世代から世代へ、人から人へと語り継がれ、やがて私の母に、そして私に伝えられたものである。私はこの物語によって、人間がこの世で果たすべきことをする能力には限界などないこと〜年をとったからもう何もできない、などということはないことを、教えられた。この大きくて複雑な世界に生きる一人一人の人間のなかには、驚くべき可能性が息ずいている。

 

(pad吉)〜日本では姨捨山なんていう、とかく消極的なとらえ方をしておりますがこの二人の老女は全く違います。積極的生きて行こうとしております。どうせ死ぬならやるだけのことはやろうじゃないかという積極性

 

■永遠のゼロ、黄金のバンタムを破った男(百田尚樹著)

永遠のゼロ〜若者達を湯水のように特攻隊員として戦場に送り込んだ日本軍隊の実録。

 

「黄金のバンタムを破った男」〜終戦当時自信喪失日本人に喝を入れたボクシングの白井義男と彼を育てたアメリカ人の素封家のカーン博士。晩年は全財産を白井の家族に与え最後はその家族に見守られて天国へ旅立ったとのことです。

 

■「てるてる坊主の照子さん」(なかにし礼著)

長女の春子は国体で優勝しオリンピック選手に、次女の夏子は高校生ながら森繁久彌他の有名芸能人と出演し多額の出演料を貰う。一方。長女の春子はスケートのフィギュア選手として活躍するけど何しろ外国製のスケート靴から本番での衣装代、コーチへの高額な謝礼、スケートリンクの使用料、外国の一流ホテルでの宿泊費と一流企業の社長とか相当な財産家の子弟でなければ出来ない。それが普通のケーキとパン屋の娘がするんやから親の苦労も並みでない。まあ何しろ面白いです。

 

■「劔岳・点の記」(新田次郎著)

日本でもこの上なく危険だった未踏峰の剣岳頂上に三等三角点を建てるなど、地図つくりの基礎となる測量に携わった測量技師達の情熱と尊厳を描いた作品です。映画化もされました。→ こちらから

 

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