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偉業を達成した朝青龍

 

 大相撲本場所の千秋楽で賜杯を渡すのは決まって総理大臣の代理である。それが何と朝青龍は04年7月には小泉純一郎首相と、一年6場所全部優勝したら内閣総理大臣杯を来て下さいと約束。「有言実行」はお手のものだ。みごとに果たせて「新記録、大記録、見事だ」と祝福された。多くの相撲フアンは記憶にある筈。九州場所千秋楽では、定年退職する立行司の木村庄之助に自ら花束を渡す心遣いを見せた。


 前人未到の7連覇、年6場所完全制覇、そして年間最多勝。大相撲の三大記録をまとめて達成した05年九州場所14日目、感極まって「今、どこにいるのか分らない気持ちだった」プレッシャーからの闘いから解放されての「男泣き」だった。
 喜怒哀楽全てに人一倍の激情家だ。横綱昇進を決めた03年初場所は勝ち残りの土俵下で涙をぬぐった。脳裏に浮かんだのは「丸刈り」の頭だった。97年にモンゴルから高知明徳高に相撲留学。言葉も分からず、頭からぶつかる日本の相撲に戸惑った日々を思い出した。
 殺気だった目つきで相手をにらんだと思えば、テレビのCMやバラエティ番組では笑顔を振りまく。豊かな感情表現は変幻自在の取り口に相通ずるものがある。「今度は90連勝か」冗談と言い切れないところが恐い。

 

白鵬は白鵬なりに偉いところがある

 

 勝ちさえすればどんな手を使おうと構まわないという彼の取り口にはとかく批判も多かったが、彼は彼なりに偉いところがある。それは相撲界に貢献したいという彼の熱意である。それが若い後継者を育てる白鵬杯である。以下のユーチューブをご覧になって下さい。
白鵬杯→https://www.youtube.com/watch?v=U6uagrTjOII

 

 

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